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上左)
しっとりとした雰囲気をかもしだすシダレモミジ。下左)
男庭プロジェクトスポンサーの「レアプランツ・ジャパン」さんにいただいたジャガランダも涼し系の葉。
下右)
涼しげで繊細なユーホルビアの葉 。まるで金魚鉢の中の水草みたい…。
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なぜだかわからないのだが、昔からナスタチウムのような丸っこい葉っぱに惹かれてしまうわたし。相方ダーリンはモミジやクリスマスローズのような掌の形を持つ葉に魅了されるようである。そんなふたりが共通して好きなのが、細い形状の葉なのであった。
細い葉は風通しがよさそうで、見てるだけでも涼しげなところが魅力だろう。特に蒸し暑〜い関西の夏を、来客時以外はクーラーなしで過ごそうとする無謀な我が家には、見た目の涼しさこそ重要なのだ。
細葉が風に揺れる様子は、カルピスをストローでかき回した時の氷の音と同じぐらい涼しげで、暑さでとがった心を「ひんやり」冷やしてくれるのである。
今年は細葉のモミジの具合がこれまでになく良好で、いくら茂っても決して暑苦しくならないその細い葉が、地面の苔むしたレンガすれすれのところまで垂れ下がっている。
こういう場面を目の当たりにすると、わたしは思わず「日陰の庭最高!イェ〜イ」としっとりしたシーン「ぶち壊し」の雄たけびをあげてしまうのだ。(言うまでもないが「心の中で」である。)
特に夕方に打ち水をした後の細葉は情緒があり、うっとうしい蚊どもの攻撃に手足をジタバタさせて応戦しながらも、「ああ、清き夏の夕暮れ…」と妙に感じ入ってしまう。
ただ残念なのは、まわりの者には、こんなにウットリしているわたしが、単に「ジタバタ蚊とたたかう女」としか映らないことである。ま、仕方ないけど…。