世の中にはさまざまなこだわりを持っている人がいるものである。特にネットの世界ではありとあらゆるフェチ集団がひしめき合っているといってよいだろう。
わたしはといえば、広く浅くいろんな物に興味を持つタイプの人間なので(ようするにミーハーね)、このホームページを持つまでは自分のフェチに気づかずに生きてきた。
しかし「黒い花を愛でる会」を発足することになり、よくよく自分の嗜好をつきつめてみたところ、自身が「色」にかなりこだわりを持っていることに気づいたのである。
その傾向をまとめてみると
●赤、青、黄・・などはっきりと色名を判別できるような
ものには興味なし
●水色の中にうっすら緑がさしている・・というような微
妙な色合いに惹かれる
●グラデーションになってるものにヨワイ
●光の加減で変化する、いわゆる玉虫色っぽいものが好き
黒い花が好きなのも、それぞれの「黒」の中に光との関係から生まれる微妙な色の神秘性を感じるからかもしれない。
ところで、そんなわたしは最近まで「きいろ」とか「むらさき」とかはっきりくっきりした色合いが多い「パンジー」をなんとなくさげすんでいた。
しかし!今年になってからというものホームセンターや園芸店に行くたびに必ずパンジーかビオラの苗をひとつは買ってしまうのだ。
2年前は深いえんじ色のパンジーをお正月の寄せ植え用にひとつ購入しただけ。去年は黒いビオラとパンジー、そしてうすーいレモン色にうすーいえんじいろの縁取りがあるパンジーの合計3つを買った。
そして、この秋から押し寄せてきたパンジー一族の微妙な色とりどりの攻撃に撃沈し、わたしはついに彼ら一族の前にひれ伏した。そう、「パンジー好き」になったのだ。
認めたくはないが、今ウチの小さな庭にあるパンジーは6種類(その中の一種類はなんと種を蒔いたもの!)、ビオラ2種類・・こんなに持っててしかも、あまりやらない種まきまでしておいて「けっ、パンジー」などとは、もはや言えない状態である。思いきってここに宣言してしまおう!
「わたしは、パンジーきみに夢中だ〜!!」
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