<< 拾ってきたモノたち >>
左:直径30センチほどの焼き物である。もともとは何に使っていたのか?
趣のある鉢に変身。
スタンドにしているのは丸イスのやぶれていた腰掛部分を取り外したもの
中:青錆びが渋い蛇口。古い住宅の解体現場にあったらしい
右:河原に流れ着いていた角が取れて丸くなったレンガのかけら
長い旅のあと鉢置きに・・。
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わたしはどうも新品のピカピカした感じというのが好きになれない。少し使い込んだものの方がほっとできるのである。最近もブリキのじょうろを買ったのだが、もち手の部分が金ピカなのが気に食わない。だから毎日「早く錆びろ」と、水遣りをしながら「念」を送っている。こんなわたしを金ピカ好きの友人は「くさった色が好きな変なヤツ」というけれど、くさっているのではなく、「味わいがある」と言ってほしいものだ。
さて、その「味わい」を手に入れるには結構お金がかかる。アンティークの庭道具ときたら、それはもう高価でとても手が出ましぇ〜ん。だからといって、いかにも「アンティークです!!」と強引にみせかけてるプラスティック製品でごまかすなんてことは、わたしのポリシー(んな、おおげさな・・)に反する。
こんな時、貧乏ガーデナーに残された道は「拾う」こと。
ダーリンはガス関係の仕事をしているので、解体現場に立ち会うことがたまにあるらしい。そこでみつけた「んんっ」という物を持ち帰り利用するのだ。そのほか粗大ゴミの日にはさりげなくゴミステーションをチェックしたり、野山に出かけたときものんびり自然を満喫しつつ「使えるもの」を物色する。
左:セイタカアワダチソウの茎が枯れたものを支柱に。
右:山で採ったツルで編んだカゴ、お正月用の葉牡丹の苗を入れてみました。
広い庭を全部プロの庭師に任せている大金持ちの奥様はこんな愉しみを知ることなく一生を終えるのだろう。「お気の毒ざぁますわね、オホホホホ〜。」
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